あの日の痛みと今の痛み

子供の頃は、自分の身体に絶対の自信があった。
道無き山へ登ったり、
防波堤から飛び込んだり、
有刺鉄線をかいくぐったり、
家の屋根から飛び降りたり___。
おかげで身体に生傷が絶えない子供だった。

自分の右足は、小康状態とはいえ、
未だ完全には痛みが取れないでいる。
とりあえず病院に行ってみようと思うのだよ。 膝から血を流しながらも
どうってことない顔して走ってゆく
あの日の少年に、どんどん離されるようで、
少し淋しいのだよ。