頑張れ!マサアキくん!もとい、Mちゃん!

S新聞のIさんと、中野新橋の「はま」で
食事を済ませた後、Iさんからの誘いに躊躇する自分。
結局、「是非会わせたいヤツがいる。」と
いう彼の強い誘いに負け、TAXIで新宿2丁目の
彼の馴染みの店へ向かった。

躊躇したのにはちゃんとした理由がある。
家を出る当初、Iさんも初対面ではないし、
「はま」なら自分の家族同然だし…等という甘えに、
本来ぐ〜たらな自分は、髭も剃らず、
家の近所のコンビニに行くような服に、
寝癖で暴れたままの髪を帽子で隠しただけの、
油断しまくりの風貌だったのだよ。
「クンクン….。だ、大丈夫。….たぶん。」
TAXIの車内で、隣りのIさんに気づかれないように、
自分の臭いを確認したくもなる。

そんな負い目も手伝って、彼の馴染みの店では
初対面のニューハーフMちゃんとAちゃんに対して、
自閉症な自分が顔を出し、申し訳ない事をした。

そんな中でも嬉しかった事は幾つかあり、
そのひとつは、10年来音楽から遠ざかって
いたMちゃんが、音の出せる部屋に引っ越してまで
再び音楽活動をするという事。
他人事ながら何故か嬉しい。
『頑張れ!』などという無責任な励ましよりも
「音楽をずっと愛し続けていく為に、
 自分のペースで無理しないようにね。」
という言葉を選んだ自分に、
「ここまで来たらとことん無理するわよ♪」と笑う
彼女の笑顔は逞しく、眩しかった。

午前1時過ぎ。店を出て、Iさんと別れる。
別れ際、車窓越しに見せてくれた彼の優しい笑顔。
「人の心の痛みは計り知れない。」
仕事柄、今まで数多くの事件に触れてきた彼の言葉が、
今日一日、甘えん坊モードだった自分の胸に
漬け物石のように乗っかった。

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