コーヒーの香り
東京地方、久しぶりの雨。
昼前。
昨夜から自分の首もと辺りにまとわりつく
言葉に出来ない苛立ちに甘えながら、
そのままベッドに潜り込んでおく事も
出来たのだけれど、それではただの甘えん坊。
昨日のライブで出逢った笑顔を支えに、
ベッドから起きあがった。
ブラジルにしようかエルサルバドル産の
フレンチローストにしようか、
10秒ほど迷ってから後者を
コーヒーメーカーにセット。
いつからかキリマンジャヤロ等の
酸味の強いコーヒーより、
比較的苦みの強いモノを
好んで飲むようになった。
「音楽にフラれる時だって
今までたくさんあったでしょ。
それにもう、好き嫌いだけで
やってるわけでもないでしょ。
だったら、出来る事からやりなさい。」
___コーヒーの香りはいつだって優しい。