ドンヨリ自慢
朝9時過ぎ。
ライブ当日だというのに、
光太郎さんと街中のパチンコ屋で待ち合わせ。
高知のパチンコ屋は9時から開いているのだよ。
正午。
ライブの入り時間を待たずして、
二人とも大敗を期し、パチンコ屋を後にする。
馴染みの喫茶店で光太郎さんと二人、
「こうなりゃ、ライブ頑張ろう!」と、
こうならなくても、ライブはライブで頑張るのが
当たり前だと解っていても、そんな無意味な
励まし合いをしながらランチを済ませる。
店の窓越しに、アーケード街をぼんやり眺めていると、
ドンヨリとしたオーラを発しながら、当てもなさそうに
ズルズルと歩いてゆく猫背なFくんとHちゃんを発見。
ヘンシモのライブの手伝いの為、わざわざ東京から
来てくれている2人を喫茶店の店先で捕まえる。
「おいっ! そこのカップル。ドンヨリし過ぎじゃ! ボケッ!」
「お二人もかなりドンヨリしてますよ。」という
Fくんの口ごたえに、
「おれらはドンヨリする理由があるからいいんじゃ! ボケッ!」
と、胸を張る大人げの無さがhenssimoには大切だったりする。