はらたいら氏追悼式

あ〜、やっぱり酒呑みで議論好きなだけの
オッチャンじゃなかったのね。

会場のあちらこちらに飾られた
たくさんの彼の作品をひとつひとつ見ながら
そう思ったのだよ。

その時代に話題になった社会問題も含め、
あらゆる事象に対し、ユーモアたっぷりの感性で
皮肉ったその漫画たちのどれもに、
ストレートパンチの無粋さを嫌い、
あえてフックやアッパーパンチでの表現に
こだわる彼の姿勢と、
ヒトが当たり前に感じる『正義』を感じる。

「ツカサ。自分の考えを自分の方法で
 他人に伝えるにゃあ、
 いろんな事に興味を示して、
 それをこぢゃんと(たくさん)勉強せにゃいかんぞ。」

生前、四方を本棚に囲まれた彼の書斎の中心で、
目をパチパチさせる癖を見せながら
笑う彼の姿を思い出した。

追悼式後に開かれた「偲ぶ会」では、
宴会好きのたいらさんにちなんで、
多くの芸が披露され、
たまたま自分にも出番がまわってきたので、
たいらさんの為に1曲唄ったのだよ。

曲はもちろん_______「やっていきちや」。