夫婦漫才ならぬ元夫婦漫才

「契約者の同意のもとに被共済者の・・・。」

___元嫁がワケの解らぬ保険書類を
持ってやって来たこの日、
まるで国語の読解力テストのような
難問極まるその保険契約変更の紙切れと、
険しい表情で睨めっこする元夫婦二人。

「う〜ん、よくわからんね。」
「わかったら最初から保険屋要らんしね。」
残された手段は、印刷された文字の構成などから
推察して、「元夫」本人による記入・捺印が必要な
その場所に見当をつけるしかなく、それはまるで
『クロスワードパズルで行き詰まった時』のよう。
現実は、クロスワードパズルほど楽しくはないけれど。

ここ数日、寝不足の自分の脳ミソには過酷すぎるそれを、
なんとかかんとか完成させた後、
元嫁と二人で知り合いの店に夕食を食べに行く。
食事中に彼女の口から聞く、これから先の不安は、
元夫として心配にはなるけれど、今の彼氏とも
幸せにやっているようなので、ひとまず安心。
正直、元嫁には幸せな人生を送って欲しいのだよ。

「アンタが幸せでなかったら、
 こっちもオチオチ恋も出来んからね。」
そんな事を隣の席の彼女に言うと、
「不幸のタネ蒔いた張本人がよく言うわ(笑)。」と、
笑われた。
__________おっしゃる通りでございます

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