選択肢の無い部屋で

用事もないのに、坊主頭で出かけたせいかどうかは
定かではないけれど、どうやら風邪をひいてしまっ
たらしい。

脇から取り出した体温計の指し示す37.9の数字は、
昨日までの自分自身をバカバカしく思って笑うには
十分過ぎるほどで、この日記も書かずに、
さっさとベッドに潜り込んだ。

誰かに「大丈夫ですか?」と聞かれても、
「大丈夫ですよ。」と答えるしか出来ない
今の自分自身を慰めるように、
ベッドの中で『柴犬のような手触り』の坊主頭を
何度もさすってあげているうちに眠ってしまった。

病は気から。気は病から。