モクレンの花

今日からウチのマンションの防水と外装工事が始まり、
朝からトンテンカントンテンカンとうるさく、
おちおち寝てもいられないのだよ。

正午過ぎ。
カーテンを開けると、窓のすぐ傍までその枝を伸ばし、
桃色の花を咲かせていたモクレンの木が無くなっている。
タバコを買いに階下へ降りてみると、植え込みには
残土だけが残っているだけで、その傍らでは、
頭にタオルを巻いた作業着姿のオヤジが、
「ひと仕事やり終えたぜぃ!」とばかりに、
腕組みをした状態で地べたに寝そべって、
昼寝をしている。

花はすでにしぼみかけていたのだけれど、
外装工事の為とはいえ、
毎年毎年、雨にも風にも排気ガスにも負けず、
その枝に桃色の花を咲かせていたモクレンの木が
不憫に思えてならない。

夕方。
またひとつ、自分を見送ってくれるモノが
無くなった事を寂しく思いながら、
殺風景な植え込みを背にして、
ヘンシモのリハーサルに出かける月曜日____。

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