マンジーニとの出逢い

機材の運搬中、楽屋前の廊下で、背の低い外国人と
すれ違ったので、「ハイ♪」と軽い挨拶を交わす。
きっとマイク・マンジーニが来るから、
彼が連れて来たスタッフが先にスタジオに入って、
彼のドラムの調整をするのだろう。

数十分後、ある用事でマイク・マンジーニを始めとする
豪華ゲスト講師陣のドラムセットが並ぶスタジオに
入っていくと、案の定、先程廊下ですれ違った外国人が
マイクのセットをドドタタッと叩いて微調整をしていた。
「マンジーニともなると、連れてくるスタッフも
 高速ストローク出来るんやね〜。」と感心。
その事を傍にいたスタッフにそう言うと、スタッフいはく
「彼が本人ですよ。」
「あ、そうなの? そりゃそうだよね。」
無知っちゅーのは、ほんと怖い事だね。

ある時、彼が楽屋でカップ麺を美味しそうに食べていたので、
「ジャパニーズヌードル好きなの?」と彼に尋ねると、
「ヌードルだけじゃなく、ジャパニーズフードは結構好きだよ。
 刺身はちょっとだけと、貝とか大好きだよ。
 あと、ワサビも平気だしね。日本酒も大好き。」と、
陽気に答えてくれたのが印象的だった。

何はともあれ、彼が楽しく過ごせたようなので、
「Sometime, I guard you.」な
自分にとっては一安心だったのだよ。