半笑いブルース

先日コンビニに買い物に行った時の事。
3人組の小学生高学年らしき子供らが
お菓子の陳列棚の前で買い物をしていたのだよ。
「この乾燥フルーツだったらおやつに入らなくね?」
という子供らの会話から察するに、
どうやら遠足か何かの買い出しだと思うのだけれど、
ボクが気になったのは、乾燥フルーツがおやつに入るか
入らないかではなくて、その中の1人がやたら虐められて
いる事。
何かを言う度にリーダー格の1人からパンチや蹴りを
入れられたり耳を引っ張られたりしているその子も
「やめてよ。痛い痛い。」と口では言うものの顔は半笑い。
事を荒立てて自分への虐めが余計にエスカレートしてしまう
のが怖い虐められっ子にとって、それを避ける為の防御策が
その場の「半笑い」。
また、自分が虐められている事実を認めたくない為に、
じゃれ合っている感じを作り出す為の「半笑い」。

「おーおー、さぞ痛かろうに・・・。健気なやっちゃ。」と思い、
この自慢のガラの悪い風体で虐めっ子を注意してやろうかとも
思ったのだけれど、オトナのボクが注意してその場は収まった
としても、ボクの姿が見えなくなりゃもとに戻るだろうし、
虐めが余計にエスカレートして虐められっ子の彼の「半笑い」が
無駄になるかもしれない。
そう思ってその場は「店の中で暴れるな。邪魔じゃボケ。」と
3人揃って注意するにとどめた。

会計を済ませて店を出ると、店の前で先程の小学生達が
自分達の買ったそれぞれ種類の違う「乾燥フルーツ」を
見せ合っていた。虐められっ子の彼も必死でリーダーの
顔色を窺っている。
彼自慢の「半笑い」で_________________。