衣替え

東京地方晴れ。
午前、午後に分けて2回の洗濯をする間、
寝室のクローゼット奥から冬服を取り出す。
数年ぶりに見たセーターとかは、
どうせ着ないのだから捨てればいいのだけれど、
貧乏性が災いしてなかなか捨てられい。
その「どうせ着ない」セーターたちの中に、
クリーニング屋のタグの着いたままの
ウールのベストがある。
そのタグに書かれた「冨岡様」というのは、
ボクの事を指すのではなく、今は亡き父なのだ。
そのベストを広げて一度は自分の体にあてては
みたものの、昭和の高度成長期を思わせる
そのジジ臭いベストがボクには似合わない。
「い、いつかね、いつか(汗)。」
丁寧にたたみ直して、夏服と一緒に
防虫剤を入れ替えた段ボールの奥底に仕舞った。

来年ボクは、父親が生きた歳に並んでしまう。

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