島唯一のレストラン

モンスーン期(雨期)のこの時期は、
旅行客も少ないので、宿もレストランも
そのほとんどがクローズ状態なのだけれど、
この時期アイル・バタン村で唯一開店している
某レストランに食事の度に足繁く通っている。

3年前は坊主頭で、ボクの中で『くりりん』と命名していた
ウェイターも今では髪の毛がすっかり伸びている。
けれど天然パーマらしく、違った意味で『くりりん』なのだけれど、
今回は『ぱーまん』と改名してあげた。
常に半開きの口元は今でも健在のこの少年が、
ぶっきらぼうにテーブルに置いてゆく
ナシ・ゴレン(4RM=約120円)と
コピ・アイス(ミルク入りアイスコーヒー2.2RM=約66円)を
水平線に沈む夕日を眺めながら腹に流し込んだ後、
オオコウモリの飛び交う宵闇の遊歩道をバンガローへと戻る。
途中、夜空で輝き始める星座の位置を確認しては、
「日本はあっちかぁ。」などと思ったりしながら_____。

ティオマン島 アイルバタン村にて