季節外れの帰省

11月初旬。
ボクは、父が生きた年月をとうとう追い越す事となり、
父の墓掃除も兼ねて高知に帰省した。

帰省して二日目。
丁度父の命日に、ボクは右足首に激痛を覚え歩けなくなった。
母は「神経痛よね。美容院の先生も同じやったき。」と、
ボクとは二回り以上も違うおばちゃんを引き合いに出し、
無責任な診断を下す。
ボクはボクで
「ま、父さんみたいにポックリ死ぬよりかはマシか(笑)。」と、
命日に不謹慎な発言。

その不謹慎な発言が祟ってか、東京に戻る日までの数日間、
ボクは満足に歩く事も出来ず、夜の高知の町にも繰り出せなかった。
それでも湿布と鎮痛剤で痛みを誤魔化しながら、
父の墓のある山を登り、母と弟と3人で墓掃除とお参りを済ませた。

その他の日は、甥っ子兄(もうすぐ4歳)と甥っ子弟2歳の遊び相手をし、
彼らに右足を踏まれる度に「タ、タイム・・・。ちょい待ち・・・。」と
苦悶の表情を浮かべながら、
「ああ、あの日ボクの無邪気なウルトラマンキックを
 笑って受け止めてくれたり、肩車をしてくれた父さんは
 偉かったんだなぁ。」などと思った高知での休日________。

写真 右:甥っ子兄 左:甥っ子弟 後:無責任な診断士

日記