あやふやな箱

テレビの映りがおかしくなって一年。
スポーツ中継では選手の足もとの芝生は年中枯れ草色だし、
旅番組ではいつも夕暮れだし、
ドキュメンタリー番組ではやけに血色の良い病人ばかりだし。
しかしまぁ、「色」なんてモノは感触を伴う「形」とは異なり、
目でしか認識出来ないなんともあやふやな情報で、
大半の人が「赤」といえばそれが「赤」と認識されるわけで、
人間以外には別の色に見えていて、本当はそれが真実かもしれぬ、
などと負け惜しみを言いつつも、やっぱり自分も人間なのだし、
なおかつ幼い頃から現在に至るまで、触感も匂いも伝えられない
そのあやふやな箱に首までどっぷり浸かっているテレビっ子。

R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)。
この三つは光の三原色と呼ばれていて、
これらの色の混ざり具合で様々な色に見えるのね。
ウチのテレビは、そのうちのG(グリーン)の発色が
限りなくゼロに近い状態で、3つのうちどれかが欠けると
「白」さえもまともに発色出来ない。
毛利元就は偉いやね。テレビが発明されるずっと前に
3本の弓矢で息子達に諭してたもん。
もしも息子が4人いても同じ事言うてる気は多少すれど____。

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