野生の本能

ウミガメ。
海の中で出逢うと、時折ではあるけれど、イノシシみたいに
こちらに向かって一直線に突進してくる、あの堅い固まりが。
彼らは動物食の強い雑食性(魚類、貝類、クラゲ等を食べる)で、
つまり、魚を喰うという事は泳いでる魚に追いつける泳力を
持っているわけで、なるほどあの固まりがそんな速度で体当
たりしてきたら、痛いとかいう問題ではない。竜宮城に連れ
て行ってくれるどころか、病院もしくはあの世送りにされる。

高知の桂浜水族館は昔から入場者がウミガメにエサ(キビナゴ)を
あげられるようになっている。数年前、ウチのバンドのルイスが
エサをやる際に、箸ごとウミガメにガバッと持っていかれ、
もうじき指が食いちぎられそうになり、
「ひぇ〜! 危ねぇ〜コイツ。」と、ヤツラの本能を体感した。

要するに、ウミガメも噛むし、犬だってネコだってネズミだって、
噛みつく。動物が「噛みつく」のはいわば本能である。
エサを捕食する為、自分の意志を示す為などなど、生きてゆく為の
本能なのだ。飼い慣らされたペットでさえ、時に人間から教え込ま
れたルールを忘れ噛みついたりする。

ヒトは、特にニッポン人はいつから噛みつく事を忘れたんだろう__。

上から見ると目つきがめっちゃ怖い。
この目でボロボロと涙を流すと思うと、その2面性がさらに怖い。