再々手術を実況

朝10時。某医大病院へ30分遅れで到着。
寝坊だよ、こんな大事な日に。
担当医師、執刀医、看護士みんなに平謝り。

待合室で体温や脈拍・血圧を測りながら、
「フィブリノゲン糊使用」の同意書にサインする。
この同意書にサインするのもこれでもう3度目なのだけれど、
いつみても「未知のウィルスに対して・・・」というくだりが、
「絶対安全っていうわけではないけど、それでもいいんでしょ?」と、
足もとを見られて脅されているようで嫌な気分なのだよ。

10時30分。治療室へ入り診療台の上に寝ころぶ。
前回は手術室での手術だったのだけれど、
今回は、鼓膜に貼り付ける「筋膜」のストックが保存されていたのと、
大学病院の手術室はなんやら難しい話し合いで時間割が決まるようで、
急遽決まった手術の割り込む余地はないという事らしい。
ま、治るのであれば手術の場所は待合室でも便所でも何処でもいい。
治るのであればね。これで3回目だもの。

耳の穴の内側に麻酔注射を打つ。ちょっとだけ痛いんだこれが。
途中失敗し、耳の奥にズビズバと麻酔液が流れ込む。
なんだか幸先の悪い始まりに一気に不安になる。

麻酔が効いてから、「急遽、業者から借りられた」というハイテク内視鏡を
耳の穴に挿入。モニターは寝ころんだ状態のボクの目の前にあるので、
その映像はボクにも見える。
おぉ!これがボクの鼓膜か!なんと生々しい。オエッ。

鼓膜下部に小さな穴を発見。周りの耳カスを吸引すると、見事な穴が顔を出した。
先生はそれでも「小さいね。」と言う。ホントかよ!? 立派に口が開いてんじゃねぇか!!
「筋膜」がくっつきやすくする為、穴の周りの皮膚をわざと剥がす。
癒着を利用するわけね。
当然ジワーッと出血をする鼓膜がモニターに映っている。オエッ。
血を吸引した後、いよいよ「筋膜」をその部分に貼りつける。
これまで2回の手術でボクの耳の裏側から切り出され、
ストックされていた2つの「筋膜」のうち、前回取り出された方を
貼り付ける。先生曰く、「新鮮な方がいいし。」・・・ホントかよ。

「筋膜」を貼り付けるというか、クニュクニュと穴に埋め込む作業の最中に、
麻酔が切れてきたようで耳の奥に痛みが走り始めたのだけれど、
痛いからといって頭を動かすわけにもいかず、グッと奥歯を噛みしめる。
クゥゥゥゥ〜・・・痛い。
穴の縁に例の「フィブリノゲン糊」を塗り、午前11時30分、手術終了。

これまでの手術は、終了後、麻酔のせいで立ち上がる事さえままならないほどの
目眩に襲われ、ケアルームや救急外来のベッドの上で2〜3時間ほど
吐き気と戦わなければいけなかったのだけれど、今回は目眩もしない。
そりゃそうだ。手術の最後の方には麻酔切れかけていたいたもの。
しかし、「30分は様子を見ましょう。」という担当医の判断に仕方なく従い、
ケアルームへ移動。
治療室から1人歩いてケアルームへ向かうボクの背後から、年配の看護士が
「大丈夫ですか!? 1人で歩けますか!?」と大声で追いかけて来る。
歩けてますよアナタより速く。

で、ケアルームのソファで30分ほど時間をつぶした後、
担当医師と次回の診察の日程を決め、1階で会計を終えて病院を後にした。

目眩はしないよ。幾分、動きはのろいけど_____________。

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