穏やかな波線

夏至。北半球では一年の内、昼が一番長く、
夜が一番短いとされる日。
要するに、日中である時間が最高潮に達する日。
これからまた昼と夜の時間が同じになる秋分の日まで、
昼の時間はユルユルと減り続け、冬至という底に行き着き、
そして再び春分の日に向けてユルユルと増え続け、グラフ
で言えば、永遠に穏やかな波線の軌跡を描き続ける。

穏やかな波線は落ち着くのだよ。
静かな海しかり、音の周波数しかり、人の心しかり。
逆に激しい波線は、エキサイトなのだけれど、落ち着きは
しない。荒れた海しかり、暴れ馬の動きしかり、ジェット
コースターしかり、すぐに泣いたり怒ったりする恋人しかり。

まったく自然というものは偉大で、この「穏やかな波線」こそが
万物の真理なのではないかと、今さらながら坊さんのごとく悟っ
たフリを一応はしてみるのだけれど、いやいや、やはり時には
荒れ狂う海のような恋だったり、暴れ馬のような激しいセックス
だったり、すぐに泣いたり怒ったりする恋人にジェットコースターの
ごとく振り回された挙げ句、髪の毛ボッサボサだったり、
「穏やかな波線」とかけ離れた動きをすればするほど、
ボクらは興奮し、また、ひじょーーーにしんどくもなる。
それも人生だ楽しめ若人ワッハッハーでトホホホホーな、
悟りにはまだまだほど遠い人生数十回目の夏至の日_____。

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