アリガタヤアリガタヤ

今はイカよりカニが喰いたい。どーしても喰いたい。
ということで、夜、一日早い誕生日会が新宿の
某カニ料理専門店で開かれた。

個室へ案内してくれる和服姿の仲居さんの後ろをついて行く、
上品な店構えにはまったく似つかわしくない、ドレスコード
がある店なら入店を断られてもおかしくはないほどのボロ着
をまとった我ら。お店の方々、決して冷やかしでも嫌がらせ
でもなく、ボクらホント純粋にカニが喰いたいだけなんです。

個室で料理を待つその間、FくんとHちゃん二人から手渡され
た誕生日プレゼント。今年は何貰えるの?楽しみや。と、その
包みを開けると、懐かしの「スーパーファミコン」と中古ゲーム。

「アリガト、これ持ってなかった。というか、とっくの昔に捨てた。」

と、厭味を返しながらも、実は意外と嬉しかったりする。
ボクの向かいで笑いを押し殺している友人Fからは、先日、
スキューバ用の防水バッグを買って貰ったばかりだ。
こんな耳じゃ泳ぐのもままならぬと言うのに。

そんな会話をしているうちに、カニ料理が次々に運ばれて来た。
カニ酢にカニ刺にカニ焼きにカニ茶碗蒸しにカニ天ぷらに
カニ炊き込みご飯にエトセトラ。
どれがタラバでどれがズワイかなんて味の違いが分かる奴が
いるわけでなく、ただただカニ肉を貪り、そして殻についた身を
チューチューと吸う我らに当然ながら会話をする余裕も無い。

そして数時間が経ち、すっかりカニ臭くなった両手をフィンガー
ボウルでピチャピチャ洗いながら言った誰かの一言に全員が
深く頷く。
「凄く美味しかったね。・・・でも、出来る事なら
 しばらくカニは見たくないね。」

どんなに上等なモノでも、度を超すと有り難くもなくなる。
それを身をもって教えられた夜ではあったけれど、
こーして集まって祝ってくれた事は素直に嬉しいし、
すべてのモノに感謝しますアーメンソーメン冷やし麺。
ついでにカニにもナンマイダ_____________。


コースの最初のカニ刺し&カニ酢


怪人カニバブラー(仮面ライダーより)

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