2009沖縄・伊平屋島の土産話(初日)

梅雨空の東京を飛行機で抜け出す事2時間半。那覇空港に降り立った瞬間に、照りつける太陽とうだるような暑さに見舞われる。
「・・・暑いな。」今回沖縄初体験のくせして、普段と変わらぬクールな友人Fの隣で、「やっほー! 夏や夏やー!」と、年甲斐もなくはしゃぐ今回で沖縄18回目のボク。

友人Fが運転するレンタカーで沖縄本島を北上。高速道路の北の終わり許田インターで一般道に降り、途中「道の駅」で昼食。ボクの沖縄の旅は毎回「ソーキそば」で始まる。

昼食を済ませ再び車に乗り込み、目指すは「沖縄美ら海水族館」。
今晩泊まるホテルの在る名護市を通り過ぎ、海岸線をなぞるように、国道449号線を県道114号線をひた走り、途中のコンビニで割引きチケットを買い、間もなく「沖縄美ら海水族館」に到着。
ここもボクは今回で3回目だけれど、沖縄初めての友人Fが、普段無口で他人と目を合わせて話す事もほとんど無いほど人見知りでクールな友人Fが、珍しくボクの目を見て、どーしても行きたいと言ったので連れて来てやった。
運転してたのはヤツだけれど、「連れてきてやった」。

ジンベエザメでお馴染みの巨大水槽を始め、一通り水族館の中を見終わり、一旦はイルカショーの会場ベンチに腰を降ろすも、うだるような暑さにまだ体が慣れていないというか、歳のせいというか、すでにバテ気味。しかもイルカショーを観るのもこれで3回目。それにええ歳のオッサン二人で仲良くイルカショーっていうのもいかがなものかと思い、友人Fも一緒の思いだったかどうかは定かではないけれど、ショー開演10分前の会場を背にしながら、駐車場へと向かい、友人Fの運転でホテルの在る名護市まで戻った。

夕方。
名護市の中心にある某ホテルの一室に荷物を降ろす。昔から名護で一泊する時は必ず泊まるこの某ホテル。建物から設備まで、おせじにも綺麗とは言えぬこのホテルに毎回泊まるその理由は、スタッフのみんなが親切だからなのだけれど、今年通された部屋は西日のあたる角部屋で、おまけにエアコンがまったく効かず、あやうく部屋の中で熱中症になるところだった。

部屋を替えてもらい、熱中症は免れたけれど、別部屋の友人Fからは、
「洗面台のトコロに25年ぶりに見るハサミ虫がおるけんど・・・。」
「熱いシャワーというか、人肌レベルの温水シャワーも出んけど・・・。」
という連絡がボクの携帯に入る。
その度にボクは同じ返事をヤツに返す。
「それも旅の醍醐味ぢゃ。」__________________。

夜7時。
馴染みの居酒屋「春海」で沖縄初日の夜を祝う。


ラフティと島らっきょうの天ぷら


モズクの天ぷら


ゴーヤーちゃんぷるー


ソーミンちゃんぷるー


店のマスターがサービスで出してくれたデザートのパッションフルーツ


この他にも魚料理を始めたくさん食べたのだよ。どれも美味しゅうございました。

夕食の帰り、散歩がてら名護市のシンボルとも言える「ひんぷんガジュマルの樹」を見に行く。
夜の空に浮かぶ明るい月と、それを時折隠す薄雲のせいで、あいにく今夜は天の川どころか星さえも見えない。
「織り姫様は何処ぢゃー!!」
ボクの叫び声が名護の町に空しく響く七夕の夜_____。