2009沖縄・伊平屋島の土産話(伊平屋島だぁ!)

晴れ。午前9時30分。
「もし今度沖縄来ても別のホテルに泊まる。」
と、ボクの定宿の良さを理解しない友人Fとタクシーで、
伊平屋島へのフェリーが出ている運天港に向かう。
運天港に着いて、フェリーターミナルが新しくなっていた事に驚いた。

旧フェリーターミナル:コンクリート造平屋1階建

新フェリーターミナル:鉄筋2階建(しかも建物内中心は吹き抜け)

午前11時。伊平屋島に向けて運天港から出航するフェリー。

出航して間もなく、甲板から船室内の雑魚寝フロアに移り、
そこで仮眠を取る。1時間後再び甲板に戻り一服。
水面を飛ぶトビウオたちの向こう側に2年ぶりの伊平屋島が見えてきた。

 
午後12時20分。伊平屋島・前泊港にフェリーが着き、
下船して辺りを見回すも迎えの車は見あたらず。
毎回の事なので慣れてはいるし、昔は港からホテルまで
よく歩いたものだけれど、けっしてもう若くはない体に
今日の日差しは過酷過ぎる。
他のホテルの送迎車に乗り込む観光客を見送りながら、
自分たちのホテルに電話を入れると、
「あれ?ツカサ、もう着いたの? 歩いて来ないの?
 はいはい、ちょっと待っててね。」

送迎車でホテルまで。
「ただいまーっ!」「はい、おかえりっ。」という挨拶の後すぐに、
「朝飯抜きでフェリー乗ったからお腹ペコペコ。
 おかーさん、なんかある?」と、
自分の部屋に向かう前に食堂のテーブルにつく。
本来、宿泊内容に昼食は付いていないのだけれど、
そんな図々しい事を平気で言えるボクの方も、
またそんなボクに、
「これしかないけどしっかり食べときなさい。
 どーせすぐ海行くんでしょ? 空腹で海行ったらダメよ。」
と、自分の子に対してかのように言うおかーさん始め、
他のホテルスタッフも、またその子供たちも、
互いが互いを家族同然に思っている。18年間という時は
けして長くもないけれど短くもないのだ。

昼食を食べ終え、部屋で水着に着替えた後、車を借りて、
いつものビーチへ向かう。
丁度引き潮で、満ち潮の時には海中に隠れているリーフや岩が
顔を出し、また、外海からの波をリーフがブロックしているので、
リーフ内はプール状態。相変わらずの海のその青さに喜びを隠しきれず、
今回沖縄初めて、しかもシュノーケリングも始めての友人Fをほっぽって、
いまだ左耳の鼓膜は完全に塞がっていないけれど、粘土タイプの耳栓を
耳の穴にしっかり詰めた後、早速海に入る。
やっほーっ!! 伊平屋の海に帰ってきたぞーっ!!

海でひと泳ぎした後、自称「島限定免許」のボクの運転で、
灯台や島の西側をまわって、新たなビーチを探索したり、
野生化した山羊たちの帰宅ラッシュを窓から眺めながら、
ホテルまで戻る夕方_________________。

夜。ホテルでの夕食を済ませた後、東京からの土産袋を下げて、
馴染みの居酒屋に行く。オーナー夫妻と再会を喜び合い、
シャコ貝のバター炒めをつまみに、12日夜に行う予定のミニ・ライブに
関しての機材の確認や、昔話に花を咲かせる。

そんなボクらの背後の壁。
18年前、ボクを初めてこの島に連れて来てくれた
漫画家はらたいら氏が生前、「酔った上での酔狂ぢゃ。」と、
この島に来る度に起こったハプニング等を描いたマンガが
今年の夏もボクたちを見守ってくれている________。