トモダチ

「オマエは自分の事ばかりで
 周りのヤツの気持ちを考えてない!」

そのまま自分自身に返ってきそうなその言葉を、
語気を強めて彼に言い放ったボク。
一瞬彼の瞳がとても哀しそうに揺れた。
彼の名はジェイボン。本名アダム・・・・うんちゃらかんちゃら。
ビーチボーイ。かなりのお調子者でいい加減ではあるけれど
悪い奴ではない。
ヒアリングの能力に長けているせいか、
日本語を始め各国の言葉をカタコトずつではあるけれど話せ、
それに惹かれて彼のボートを利用する客も多い。
アイデアというかその場の思いつきも天才的なモノがあり、
数年前には彼に「天才バカボン」ならぬ
「天才じゃないジェイボン」の称号と手作りTシャツを
進呈した経緯もあるボクと彼の仲に、その時だけは
一瞬張り詰めた空気が流れた正午前のビーチ。
「ツカサとノンさん(ボート屋の主人)は気難しい〜。」と、
持ち前のいい加減さですぐに笑顔を持ち直したジェイボン。

そんなジェイボンがバナナ・ボートを始めたので、
パンコール島にお寄りの際は是非ご利用下さい。
ただ、ボートとバナナを繋ぐロープが海の真ん中で
しょっちゅう切れますが。ええ、いい加減ですから___。

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