わがままですまぬ

こんなオッサンな歳のボクに、
未だ可能性を見いだしてくれる人たちの言葉は
時に酒の席などで叱咤に変わる。

職種こそ違えど、全員その道のプロフェッショナル、
またはかつてプロとして時代を生き抜いてきた彼らが、
自分という人間に期待してくれ、それが苛立ちに
なっているのも理解出来る。

一方、若い頃からいろんな人にいろんな事を言われ
続けてきたボクはボクで、そんな言葉に一喜一憂したり
傷ついたりした若い頃と比べ、今では涼しげな笑みを
絶やさぬ術も覚え、ガラスだった心にも多少ではあるが
毛も生えたのだろう、お叱りの言葉を受ける度に、
文頭に述べたような感謝の気持ちと、もうひとつの
気持ちがよぎる。

無責任な叱咤よりも、まずは金出してから叱りやがれ、と________。