その痛み、オリンピックのごとく

胸鎖関節炎____________。
ここ数日、胸に走る激痛の病名である。
自力で起き上がる事もままならない程の
この胸の激痛には覚えがあり、
丁度4年前の夏、折しもその頃はhenssimoの
「・・・ナノニベスト?」の歌入れの佳境に差し
掛かっていて、スタジオのトイレで一人、
座薬の痛み止めを尻から入れる度に感じる
独特の感覚に、ヌォッと鼻の奥を広げながら、
余分な事を付け足すと、丁度離婚をしたばかりで
精神的にも廃れきっていた時期なので、
よりにもよって何でこの時期に、いや待てよ、
あぁこれが罰(バチ)ってヤツか・・・と、
今入れた座薬が其処からすぐに飛び出さぬよう、
歯を食いしばって堪える便座の上で、
それまでしてきた自分の愚行を呪い、
胸の激痛と反省と、そしてお尻の穴から
何かが顔を出しそうなその感覚に、
一人隠れて涙した閉鎖された空間、2006年夏の思い出。

そして4年が経った今。
えーっ最近は良い子にしてたじゃんかよー、ペッペッ。
と、天に唾を吐いてみても痛みが治まるわけではないので、
ここは現実的見地から解決をはかるべく、
4年前の病院での処方を思い出すとだね________、
医師からは「なるべく絶対安静」を言い渡され、
飲み薬はロキソニン(痛み止め)と炎症を抑える
抗ウィルス剤(名前は忘れた)と、それらの薬から
胃を守るムコスタと、なんらかの咳止めが処方され、
外用薬には冷湿布と、
「絶対安静は無理。それどころか力込めて唄わにゃならん。」と
いう自分の要望に対して出されたのが、
先の話の座薬方式ボルタレン(鎮痛剤)だったような覚えがある。
この事から、明日すぐに治るという病気でもないので、
今回は病院に行くか行くまいか迷っている。
この痛みでは診察台に仰向けになる事も出来そうにないので、
とりあえず午前中の歯医者はキャンセルをした______。

日記