ボクの中の黄色

西日が照らす通りから一本入った細い路地に並ぶ
まだ灯りの点いていない飲み屋の看板たち。
濃淡の曖昧なモノクロに近いその路地を
母の手にひかれて歩く幼子の被る帽子の黄色が、
そこだけカラーバランスを失ったテレビのように
主張する。

そんな遠い日の記憶を胸に、
新宿ゴールデン街で蕩ける金曜日_______。