ミュージシャンとして出来るコト

地震から1週間以上が過ぎた今もまだまだ余震に揺れる東京。

BBSでも書いたように、予定していた3月26日(土)のライブを
東北関東大震災で被災された地域の方へのチャリティーライブに
変更した。
理由はいたって簡単で、未だ電気や水道などのライフラインの
復旧の目途さえたっていない被災地のみんなや、
計画停電で困っている地域のみんなには申し訳ないが、
きょーびのライブはアンプやらなんやらで電気を使う。
その貴重な電気を使わせてもらう代わりに、
「何かしてあげたいけどなかなか出来ない」という個人や、
「音楽をやっている場合か」と今多くのミュージシャンが
抱えている葛藤も含め、義援金というカタチで被災地に
届ける事がみんなで出来ないかと思ったのだよ。

もちろん中止する事だって出来たわけだけれども、
仮にライブを中止してボクらが自宅でじっとしていたところで、
被災に遭われた方々の命が救われるわけではない。
今もなお被災地で失われ続ける命が少しでも多く救われ、
より多くの人が「幸せ」へ近づく為の新たなる1歩の手助けに
なるのなら、今現在貴重な電気を使ってでもボクは唄うし金も集める。

ボク個人は、当日のボクのバンド側に発生するギャランティ等の
収益全額を義援金に寄付するのに加え、他のミュージシャンへの
ギャラの支払い等も含め、ノーギャラ+大赤字で、場合によっては
フィリピン人ダンサーの彼女に迷惑をかけてしまうだろうけれど、
彼女は「アナタがやりたい事というか、やるべき事でしょ?
だったらI’m OK。ノープロブレム。その分ワタシが踊ってクルネー。」と、
3Lサイズの体をユッサユサ揺らして笑ってくれる。
余震が来たかと思ったよ。

と、ここまで書いたが、ボクが最終意志決定を下した時点で、
主催者であるルイスは既に寝てしまったよーでヤツには明日の朝、
事後報告になるわけだけれども、ルイスならきっと解ってくれると
信じているのだよ。
スポンサーも付いていない、誰に雇われたわけでもないライブ
だからこそ、出来る事だってあるさ。

思い悩んでいるミュージシャンよ、ギターを弾け、ベースを弾け、
ドラムを叩け、鍵盤を叩け、吹け、唄い踊れ、
そして思いをカタチとして被災地に届けろ。
ミュージシャンとして胸を張れ_______________。