たかが機械の箱、されど

先日、膵臓癌の為亡くなったAppleの前CEOでもあるスティーブ・ジョブズ。
彼の事を好きか嫌いかの議論はちょっと置いておいて、
Appleの製品発表のステージ上で、新商品の「新機能」の説明を
一通り終え、ステージを去ろうとする彼がおもむろに人差し指を立て、
「One more thing….(もうひとつ…)」
と、革新的な新機能を紹介する前のその常套句に、
ボクらは心躍らされ、彼に招かれるように、次世代の扉をくぐり続けた。

彼が生み出したAppleコンピューターに
約15年前から触れてきた事もあり、
彼の訃報を知った時、彼と直接面識の無いボクでさえ、
身近な友人が亡くなった時の寂しさを覚えた。
ま、それだけ彼に踊らされてきたわけだけれども(笑)。

たかだか機械の箱である。
が、ちょっと待てよ、同じく機械の箱のテレビは?と考える。
TVメーカーの創業者が亡くなったところで、
こんな感情が湧くかと問われれば正直首を傾げるところである。

次に彼がどんな扉を用意していたのか、
今では誰も知るよしもないのだけれど、
今度は自分たち一人一人が彼の言う「One more thing.」、
好奇心と可能性を実現出来うる人間に少しでもならねばと、
久々にまともな事を書いたわけだけれども、
相変わらず風邪でケホケホな連休最後の日___________。

日記