止まらぬ時間

此処でも度々顔を出していた新宿2丁目のオカマスター。
ボクの東京の父親代わりでもあり母親代わりでもある。
そのマスターから、体調不良の為、43年間続けてきた店の
閉店を知らせるメールが届く。
マスターが病気を発症して6年。
いつかはと常連客の誰もが覚悟はしていたつもりだけれど、
ボクの希望的観測よりもずっと早いそれに動揺隠せぬ月曜日。
静かな部屋の壁に掛かる時計の針の音さえ腹立たしい。
どうしても別れの準備をしなければならんのか。

_____________寂しいじゃんか。