穏やかな時間の中で

新宿二丁目「姫」マスターご夫妻と二代目嫁と友人Fとで
店の片付けをした後、皆で焼き肉を食べに行く。

「ボクらに気ぃ使って、焼き肉とか。
 病人なんだから、消化の良い物だけ食べてりゃいいのに。」

「病人病人言わないでちょーだいっ! 食べたい物食べさせなさいよっ!
 ビールちょうだいっビール。」

抗いようのない悔しさだとか寂しさだとか、
それぞれの胸にいろいろな思いはあるけれど、
それでもボクらは笑っている。
いつもと変わらず笑っている________________。