つまりは調子に乗ってはダメだと云ふコト

そう言えば、ここのところ島内でのバイク事故が多発していて、
先月も夜中に峠で事故っているマレー人観光客のカップルを
病院までフォローしたり、つい先日は知り合いのビーチボーイが
ノーヘルで事故って本土の病院に緊急搬送されたりで、
警察も普段と違いピリピリしていて取り締まりも厳しくなっている中、
ノーヘルで釣り竿担いでバイクで走っていると、島の警察の検問に
引っ掛かってしまったのだよ。
おまけに国際免許なんぞ申請しているわけもなく。

ノーヘルは罰金300RM(約7800円)。
免許不携帯は同じく300RM。合計600RMという長期旅行者に
とっては多額なお金を頭の中で一枚二枚と思い浮かべていると、
まずは警官の一人がマレー語で「IDカードを見せろ。」と言って
きた。どうやらすっかり日に焼けたボクの事をマレー人だと
思っているらしいので、マレー語を普段の3倍遅く喋る、早い話、
ちょっと知恵の遅れた人のフリをして、穏やかな笑顔を絶やさず、
「ID? オイラ、日本人だぁよ。」と答えると、
「じゃあパスポート見せろ。」と別の警官が言うので、
「パスポートはホテルだぁよ。此処での滞在中はボート屋の
 手伝いをしているだぁよ。でも無給だぁよ。」と、
あくまで笑顔は絶やさずに、ついでに肩に担いだ釣り竿の事には
絶対触れてくれるなと願いながら答えると、
「解った解った。解ったからもぅ1回戻ってヘルメット被ってこい。」って
明らかに面倒くさそうな表情で注意されただけで許してもらえたので、
引き返してヘルメット被って、再びその検問の前を手を振りながら
バイクで通ると、警官6人が全員笑顔で手を振り返してくれたよ。
今回は許してくれても二度目は無いな、と思い、その日以来、
バイクで峠を越える時は必ずヘルメットを被っている今日この頃。

お馬鹿のフリをするのが嫌な方は、日本で国際免許は
申請日当日に付与されるので面倒くさがらずに。
それと、島内でのバイクの運転はヘルメット着用をお忘れ無く__。