汚点と誇りと少年と

この歳で徹夜なんぞすると、その後2日間は体調不良になり、
結局徹夜しない方がすべてが順調だったりするという事に、
昨日気づいたばかりなのに、また夜が明けちまった。

____________________というのも、
10月6日の弾き語りLiveの候補曲を並べてゆく作業中、つい、
10代の頃に創った曲を今の自分が唄ったらどんな風になるん
だろうかと思い、すっかり色褪せたノートや紙切れたちを箱から
取り出し、その1枚1枚に書かれた『詩(うた)』に目を通したのだよ。

紙の上の少年は、繊細過ぎるぐらいに"尖って"いて、夢を叫ん
だかと思うと、その夢に、そして恋につまずくその度に、割れた
ガラスの心のカケラを握りしめ、血だらけの拳を振りかざし、
大人たちや社会に不満を吐き、そして恋の少しの振幅にも
臆病なほどに反応したり、まぁ忙しいったらありゃしない。

「未熟者め。」と思う一方、その少年が振りかざすガラスの
カケラが胸にチクッと刺さる瞬間がある事もたしかで、酸いも
甘いも知った大人の成れの果ての現在のボクからすれば、
コイツは『油断ならぬ面倒臭いガキ』であり、長い年月をかけて
何度も何度も上書きされた記憶の底で、今となってはサルベージ
こそ不可能なものの、コイツは確実に潜んでいるのだよ。

それはボクの汚点でもあり、そして誇りでもある______。

日記