順番ぐらいは守りますよ

つい先日、ボクがある方からの電話に2回続けて出なかった事から話は始まる。
すぐにこちらからかけ直すのがオトナとしてのマナーなのだけれど、まーまー
それはボクの事ですから、ホラ。

で、その方はなんと郷里に住むボクの母に電話をしたらしい。ボクと母親は
「便りが無いのは元気な証拠」が合い言葉で昔から2ヶ月に1度ぐらい、
それもよっぽどの用事がない限りは連絡を取り合わない。

その母親にその方はあろう事か、
「ツカサさんがここ数日電話に出ないんですけど、万が一部屋で孤独死
 なんかしているんでは?」
みたいな事を告げ、連絡を受けた母は、直接ボクの携帯電話に電話を
よこせばいいものを、万が一ボクが電話に出なかった時の事を考えたのか、
ボクがよく伺うゴールデン街のお店のママさんに連絡をしたらしい。
そのママさんからの連絡でこれまでの内容を聞いたボクは、
ご迷惑をかけたママさんに詫びた後、すぐに郷里の母の店に電話を入れ、
彼女が電話に出るやいなや開口一番、

「電話に2回出んかったぐらいで死によったら、
 これまでにオレ何回死んじょらぁっ! 」

と、母に冗談半分で八つ当たりをし、
八つ当たりをされた母は母で笑いながら、

「マレーシアかどっかで死んでくれちょったらまだえいけんど、家の中で
 死んだら匂ぉて周りに迷惑がかかるきねぇ。ほんじゃね、はいはい。」

カチャッ、である。

憶測好きなその方よりも、当然無礼な自分に非があるのは認めるけれど、
それよりも、嗚呼自分は周りから「孤独死」を心配される歳になってし
まったのか、と下弦の月を見上げる夜の新宿____________。

日記