ガンバロン'77のテーマを口ずさみながら

昨夜の夜、☆ひろ氏の奥方兼社長より携帯に連絡が入り、
「とりあえず明日来て。」とだけ言うので、こーゆー時は必ず
『何か演ってよ』という依頼か、「アンタ何かやったでしょ?」という
所謂『何かしでかした』事へのお叱りのどちらかなので、
良い事も悪い事も心当たりがないまま、それでもポケットの中に
“やる気"と"頭を丸めるバリカン"の両方を突っ込み、尚且つ2時間しか
寝ていないせいでトロンとした眼をサングラスで隠して文京区・西方まで。
結局は前者の方だったのだけれど、生憎こちらのスケジュールが合わず、
それを奥方兼社長に言うと、
「なんだ、じゃあわざわざ来なくても良かったのに(笑)。」と満面の笑みを
その顔に浮かべながら、どうせ家に帰っても一人で食事なんでしょと、
温かいスープを器に注いでくれた。あったけー。いやいや、スープだけでなく。

当の☆ひろさんは某番組のリハーサルの為、他のミュージシャン兼
タレントさんたちと3Fのスタジオでお忙しい様子。それでもたまに違う階で
すれ違ったりすると、「ツカサー、アメリカ行く前にあれ教えてくれよ。」と、
音楽ではなくイラストレーターの技法であり、いやはやなんとも興味旺盛。

お互い結構昔から、ほとんど独学というか弄っている間に覚えたフォトショッ
プやイラストレーターの技法や素材の情報を、それがたとえプロのデザイ
ナーの方たちが「へ?今更その技法?」と鼻で笑うようなレベルであったとし
ても、ボクらはまるで地中から化石を発見した考古学者のように、いや、
その昔廃屋でエロ本を発見した男子中学生のように、キラキラした眼差し
で教え合っている。
「了解っす!」という返事と敬礼のポーズで、再び慌ただしく3Fスタジオに
姿を消す彼を見送った。

光太郎さんを始め久々に会った他の講師陣・スタッフのみんなも元気そう
だったし、一人ウンウンと頷くボクはボクで、相変わらずの胡散臭さだけを
その場に残してワイルド☆ミュージックをあとにしたその帰り道、
プロ野球日本シリーズ初戦に沸く東京ドームのゲート前をすり抜ける時、
2012年が去ろうとするその足音を今年初めて聞いた、
そんな10月最後の土曜日__________________。