平面と立体のお話

「グルーヴ感を感じるにはどうしたらいいですか?」という若者からの、
ボクからすればある意味とんちんかんな質問にボクは、
「鉄球を先につけた鎖を4分(1小節を4つに分ける)のリズムでブンブン
 振り回しながら、16分(1小節を16つに分ける)のリズムで貧乏揺すりを
 5分間したら解る。」
と、ぶっきらぼうに答える。
純粋な子はこの時点でボクという人間そのものを否定して、その後
話しかけても来ない。________鉄球鎖を試そうともせずに。

そもそもグルーヴなんぞ音楽うんぬん関係なしに、それこそこの世の
あちらこちらで感じられるモノだったりするのに、それを感じない本人の
感受性に問題があるのではないかと、喉元まで出そうになるのだけれど、
よくよく考えてみると、最近の若者の大半がパソコンやテレビといった2D、
いわゆる小さな平面の中だけで音楽を始めとするすべての物事を捉える
習慣がついてしまっているようなので、こちらが例えばこちら側に引っ張る
力だとか相手側に押し出す力、すなわち「圧力」の話や、実際の物のスケ
ール感や質量の話をしても、なんとなく反応出来ないでいるのがなんとも
可哀想ではある。ややもするとそれは、想像"力"の乏しさにも繋がってくる
話なのだけれど、それを話し始めるとさらに長くなりそうなので、また後日。

要するに、グルーヴ感を感じたり表現したいのならば、まず2Dばかりに
向いている自分の感受性のアンテナを自らグイッと3Dの世界に向ける
事も大切なんではなかろうかとオッサンは声を大にして言いたい!!

などと偉そうに言ってはみたけれど、いにしえの時代より、自分を含めた
世の男性たちは2D・3D関係なく『エロ』に同じ反応を示す。ライブで言う
ところのオール・スタンディング状態なわけで、いやはやエロ恐るべし。
こちらの研究も怠らずしてゆきたいと思う木曜日__________。