気ままな時間のその中で

パンコール島に来て1週間余りが過ぎ、喉のリンパが腫れて痛かったり、足の爪が剥がれてこれまた泣きそうになるくらい痛かったりする中、それでも島の仲間達と総じて楽しい時間を過ごし、数組の日本人客の方にもボートトリップを楽しんで頂き、また、些細な事で喧嘩をしてボートの上で互いにソッポを向く若いカップル二人それぞれに気を使いながら、こちらの気遣いもお構い無しにヘソを曲げる彼氏の稚拙な態度さえも、あー若いってホント羨ましいと思ってしまうその反面で、あー気ままな独り旅で良かったと思うのも事実なわけで。

それでも誰かがそばに居てくれた方が良いと心底本気で思う時もあり。例えば、遠くの浜辺で小さく砕ける波の音が部屋まで届くような、すべてが寝静まった丑三つ刻に、よりによって無性に背中が痒くなる時とか__________。