自然の如くいきませう

ここ数日天気に恵まれず、たとえ昼間が暑いくらいに晴れていても夕方には雨だとか、スコールだからすぐに止むさと多寡を括っていたら、それがよる遅くまで降り続き、雨がすっかり止んだ頃にはもう既にこっちが眠くなっていたり。
一昨日知り合った若い日本人のご夫婦にも、もっとこの島を楽しんで欲しかったのだけれど、天気だけはこちらの思い通りになるわけもなく残念に思うのだよ。

「ま、晴れの日ばかりじゃない代わりに雨の日ばかりでもないし。」
これは自分が今までの旅から得た『人生の教訓』でもあるのだよ。そしてこの雨露も、自分を日差しから守ってくれる海岸の木々を始め、全ての生きとし生けるものものに必要なわけで。一方から疎まれていても、もう一方の誰かからは必要とされているのは『人』もこれまた同じなわけで。
そんな哲学的な事を思うも、これじゃぁ飯の種にもなりゃしねぇーと、サンダル姿で雨上がり色のアスファルトをジャリジャリと引っ掻きながらホテルに帰るボクの頭上。雨雲の隙間で瞬く、日本よりも少しだけ高い真冬のオリオン______。