そこに在る日常

加齢臭のする枕カバーやら衣類やらを洗濯機に放り込み、上の階から順に掃除機をかけてゆく途中、実家の母から電話。先々週生まれたばかりの甥っ子サードにはまだ名前が付いていないらしい事や、この4月から小学校に入学した甥っ子セカンドは朝から上履きがみつからず親たちを巻き込みバタバタしていたらしい事、また甥っ子ファーストはボクが実家に隠しておいた出産祝いの在り処をしっかり把握していた事を嬉しそうに話す我が母親も、甲状腺癌を患って以来、毎日欠かさず飲んでいる薬を飲み忘れる事もなく、そこに在る日常が幸せだったりする雨の水曜日。

電話を切り掃除をし終えた後、祖母と新宿二丁目のマスターの遺影の水を替え、両手を合わせる。家族やアナタが今日もなるべく笑って過ごせますようにと____。