小さき虫に教えられ

ま、やる気の出ないのは連日の猛暑のせいにしときましょ。

TV画面の向こうの世界のアスリートたちの姿を、
たぶん今の彼らの精神とは一番遠くに居るような
低いテンションのまま腕枕姿でゴロリとソファに寝転がって
観ている自分の右腕に違和感。

この歳にもなると、腕や足の皮膚がムズムズする事なんぞ
ちっとも珍しい事でもないのだよ哀しい事に。
でもそのムズムズが少しずつ上腕部から肘にかけて移動しているので、
ヨッコラショと起き上がって自分の右腕を見てみると。

腕の表面をエンヤコラエンヤコラと懸命に尺を採りながら、
黙々と我が肘を目指すとてもとても小さな、それでも立派な緑色を
帯びたその"尺取り虫"に計られているのは、単に腕の長さなのか、
はたまた本当のおのれとの距離なのか___________。

日記