この夏のやり残しは?

眠れぬ。

路地を隔てた斜め向かいのアパートメントから実家のボク部屋にお泊まりに来て興奮気味の甥っ子
1st・2ndたちに対し、自分が眠いという理由も多分にあって、ここは彼らを速やかに寝かしつけ
るべくボクの取った作戦は至って古典的で"しりとり"。

小学生低学年相手に圧倒的に違い過ぎる言葉のボキャブラリーに加え、さらに語尾に『る』ばかりを
付けるという大人気ない作戦が功を奏し、間もなくして彼らは夢の中。
その後、寝相の悪い彼らの体に何度もタオルケットを掛け直したり、おねしょのおそれのある甥っ子
2ndをトイレに連れて行ったりしているうちに、すっかり目が冴えてしまった。

彼らを起こさぬようにそっと部屋を抜け出し向かった台所で、網戸越しの窓から入ってくる
夏の終わり含ませた夜風と、風下に位置するもう一方の窓の方に向かって蒼い闇の中を
流れてゆくタバコの煙を見送りながら、さて、この夏オマエがやり残した事は何だ? と、
自分自身に問いかけてみる帰省2日目の夜____________________。

日記