片眼暮らし

渡り鳥やイルカは、半分ずつ眠る「半球睡眠」という能力を備えていて、半球睡眠では、右目を閉じて左脳を眠らせ、左目を閉じて右脳を眠らせるそうな。これは人間にも言えるようで、眠るまではいかずとも、目から入ってくる情報量を減らし片方の脳を休ませるぐらいは出来るらしいのだよ。

というのも、どうやら数年ぶりに群発頭痛が再発の兆しを見せ、ここ数日、自宅に居る時は必ず保冷剤入りのヘッドバンドが手放せなくなっている状態で、自宅の冷凍庫にある4つのヘッドバンドのローテーションを守りながら、痛む右目の奥を冷やす為その部分を覆い隠す伊達政宗のような日々が続いているのだよ。片眼だけという慣れない遠近感に目の前のコップさえもすぐ掴めずタバコにもなかなか火をつけられず、その度に心の中で小っちゃな舌打ちを繰り返しながらも、鎮痛剤を飲む間隔もまだ長く、ピーク時の痛みまではほど遠いので、このまま終息してくれればと願うのみ。

ちなみに人間の左脳は論理的な思考を行い、右脳は五感を通じた感覚や感性を司るというけれど、普段から論理的思考をしていないのだろうか、距離感以外はなんの不自由もないのがちょっぴり寂しい午前3時___。

日記