ルパン三世考察

弟が生まれたのを機に両親は昼間の喫茶店を止め、現在の実家に引っ越した。その時に、喫茶店から実家に運ばれた荷物の中に漫画本があり、『ルパン三世』もそのひとつだったと記憶している。当時アニメの『ルパン三世』が大好きだった幼少の頃のボクは、当然のように漫画『ルパン三世』にも興味を示し、その本を見るのだけれど、子供向けのアニメとまったく違ったモンキーパンチ先生の画風や大人びたストーリーに戸惑いをみせつつも、TVアニメでは描けないエロティックさに、ませガキだったボクはまるでエロ本を見るような気分でドキドキしながら、読めない漢字は飛ばしてでもそれを読んでいたし、子供ながらに二枚目と三枚目の男を切り替えられるルパンに憧れていたのも事実である。

ルパンは女性には滅法甘く弱い。中でも峰不二子にはご存じの方も多いように騙される事の方が多く、それでも毎回のように彼女を信じてしまうのは逆に彼の懐の広さとも言えよう。その証拠にルパンは不二子に対して、「女と金はな、この手に抱くまで信じちゃいけねえ。」と一応の警戒感は持っているし、「裏切りは女の特権」が彼の持論でもある。それでも、いざシーツ1枚の不二子を見ると、空中遊泳のポーズで服や縞模様のパンツを脱ぐという芸当をみせながら、結局は巨大なハンマーで叩かれるという、要するに彼は『女性に泣かされる星の下に生まれた男』なのだ。そんな悲運な三枚目があってこそ、真面目な表情の時の彼がより一層格好良く見えてしまう。


と、ここまで長々と書いてみたのだけれど、
要するにボクはルパン三世が好きなのだよ。
ボクはこの歳になってもちっとも憧れのルパンに近づけない___。