グラン・ブルーにはほど遠く

プフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。
1分前に目一杯吸い込んで胸に留めていた空気をゆっくりと吐き出す。小学生の頃は25mプールを潜水のまま楽々と往復出来ていたのに、オッサンと呼ばれる歳にもなると、1分間息を止めてジッとしているだけでも頭がクラ〜ッとなり視界がだんだん狭くなる事だけは分かった。
スーハースーハーと深呼吸を繰り返す1分間のインターバルをおき、再度息を止めて1分間、壁の時計の秒針の歩みがいつもより遅いんじゃないかと疑いたくなる中で、胸に留め置いた空気を一旦頬の中まで戻し、再びそれを飲み込む感覚で肺に押し戻すのを時々繰り返すと先ほどの1分間よりも少しだけ楽になるのは気のせいか。
プフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ。あー苦しかった。

パソコンの自動修復が終わるまでの20分間、延々とそんな事を繰り返しながら、自分が死ぬときは、意外とこんなくだらない、しなくてもいい事をしている最中に案外簡単に死んでしまうのかもしれぬと思うと、それはそれで喜劇なので良し__。

日記