神様の次に無責任なサンタより

「ヨーロッパ圏と比べて清潔でない。」「人もフレンドリーではない。」
昨日知り合った北欧の女性は、それらの理由でどうやら此処マレーシアを始め東南アジアがどうも好きになれないらしい。

「衛生上での清潔」を求めるのであれば、飲食業を始めとするその国の人たち一人一人を教育指導すれば良い。そうすると、確かに「建前の上での衛生」は保たれる。しかしその分人件費も上がりそれが物価にも影響し、もはや誰もが知る『物価の安い東南アジア』ではなくなるし、ボクからすれば「キミら物価が安いからというのも理由のひとつで此処に来てるんじゃないの? 」と逆に問いたい。
想像してごらん。
安い食堂に来てミシュラン三つ星レストラン並みのクオリティを要求するアナタ自身の姿はどう見える?

フレンドリーではないという偏見も、誰もがボクのように詐欺師のような涼しい笑みを浮かべられるわけでなく、殊更、仏頂面での対応が初期設定の東南アジアで、フレンドリーを求めるのであれば、まずは自分が笑顔を見せる事が先でしょ。マレーシアを旅する間は、「Thank you」の代わりに「Terima kasih(トゥリマ カシ)」と言ってごらん、そしたら今よりはたくさん笑顔をくれる場面に逢えるかもよ、とたどたどしい英語でボクがしたアドバイスも彼女は忘れてしまっているかもしれない。

常夏の国には常夏の国の良さも悪さもあり、大切なのは互いが相手の良い所はもちろん、悪い所も認めてあげて、譲り合い補い合う事。「More more(もっとくれ もっとくれ)」からはろくな物は生まれない。Give & Take これ大事。いやいや、旅人してとかではなく人と人とが共に生きてゆく上でのオ・ハ・ナ・シ。

ま、そんな偉そうな事を神様の次に無責任なボクが言っても詮無き事かな、いとかなし。
お節介を焼いて自分が疲れて寝込む程度の親切心なら最初からするなという反省もこめて、長文のこれを読んでくれたアナタにMerry X’mas____。