夏日よりの南風に乗せて

よくもまぁこんな薄い壁の小部屋で、昔は大勢の仲間達と一晩中声高らかに唄い騒いで、ご近所さんはもちろん、階下で早い時間から床に入っていた祖母(おばぁ)にとってもたまったものではなかったろうに。若さ故のそれは愚かしく且つ無敵で素敵。

という事で急遽決まった弾き語りLiveの当日。
一足先に東京に戻る為に空港に向かう二代目ハナモゲラッチョ・セバスチャンを乗せたタクシーを自宅前で見送った後、弟に借りているギターを抱え、昨日に引き続き実家の自室で本番に向けてのリハーサルをしたのだけれど、東京の自宅と比べ防音設備も施されていないその部屋は、ボクの唄声を近所に届けるには十分過ぎるほどボロボロで、ええ歳のオッサンが「さ〜いご〜のぉ場面んんのな〜かで〜♪」だとか「キラキラ〜ひかるぅ〜♪」だとか力一杯張り上げるその唄声が、普段まったく人気(ひとけ)の無いボロ家から、夏日よりの南風に乗って漏れ聞こえる住宅街を想像してみて。

高知は長閑だ____。