ゆったりとした流れの中で

台風10号の余波でまだ沖合の波が高い事もあり、伊平屋島に入ってから1度も海に出ず、日中は宿の手伝いをしたり、その合間を縫って独りドライブに出掛けるものの突然の雨に、宿の軒先に干した洗濯物が気になり慌てて帰って来たり、伊平屋島に初めて来たという宿泊客らには島の絶景スポットを教えたり、夜は島の友人らと"ゆんたく"をした後、夜遅く宿に帰り、宿の一階の灯りと大浴場のボイラーを消すのがボクの日課となっているのだよ。

海に出ていないと言っても、宿からは海も見えるし波の音も聞こえる。宿のテラス前の植木たちにホースで水を掛けながら、木々の間から見えるその青い海をボーッと眺める夕飯時_____。