頑張ってる人のキラリ

つのだ☆ひろ氏が主催するワイルドミュージックスクールのスクールライブ。スクールに通う生徒さんからすれば日頃のレッスンの成果や進歩を披露する場であり、講師でも生徒でもないボクは相変わらず胡散臭い人物として時々登場する場でもある。

それぞれが演奏や歌唱をし終わる毎にスクールの校長である☆ひろさんから今後に向けたアドバイスを受けるのだけれど、プロ志向の生徒さんにも趣味向上の為に通う生徒さんにも分け隔て無く時に厳しい指摘をしたりするのは、「気持ち良い音を出すのにプロもアマも関係無い。」という彼の姿勢であり、中には的確過ぎるその指摘にただただ落ち込んでしまい、後のアドバイスまで内心耳を塞ぎがちな若者もいる。他人に本質を突かれるのは誰でも辛いし気持ちは解る。___がしかし。

ボクからすれば、少なくとも☆ひろさんと付き合い初めて今まで、生徒さんや他の講師の見えない所で、御歳66歳の今でも「ちきしょー! どの筋肉使えばいいか解ってんだよ、解ってるだけに悔しいー!」とか「若い筋肉くれ〜〜っ!!」とか絶叫に近い声を上げながら、それでも楽しそうにひたすら練習用のドラムパッドを叩き続ける姿や、「これ凄ぇーよ、聴いてみな。」とジャンルを問わず様々な音楽に目を輝かせるその姿は、校長というより貪欲に音楽を追究し続ける音楽小僧そのもので、そんな彼の一面を知らないまま彼のアドバイスを聞きたがらない若者に「もったいねー。脳みそと筋肉が柔らかいうちに素直になりゃいーのに。ガラスのハートかよ。」と、誰のアドバイスにも耳を貸さなかった傷つきやすいガラスの少年時代の自身を重ねてみたりするけれど、結局はブリキのハートぐらいになった今でも周りの助言を耳くそで塞き止めたまま我が道を行くボクがそんな事を言っても説得力のカケラもなく。

「それぞれにキラッとした一瞬があるだけに惜しいっすね。」
「そう言うなよ、みんな頑張ってんだから。」

校長という肩書きを降ろし音楽小僧に戻った夕食後の散歩がてら、自宅まで歩く☆ひろさんの肩越し、後楽園遊園地の閉園を知らせる『蛍の光』がジェームス・ブラウンの『Please Please Please』に聞こえる日曜の夜___。

(コメント募集中)