失った牙の価値

5年前のボクの誕生日の前日に亡くなるという、嫌がらせにも近い形で先にこの世を去った悪友との大切な思い出と、さほどたいした物も入っていないカバンを抱えて役所まで。

参院選の期日前投票用紙に、過度の期待もしていないけれど、それでもとりあえずこの国の未来を託しても大丈夫そうな人と党の名前をそれぞれ書き込んで投票を済ませ、今日も「アジアンな混沌(カオス)臭」漂う別庁舎で国民健康保険料と住民税を納めた後、予約を入れていた整体へ。

「ちゃんとしちゅーね。でも、つまらんぜオッサン。」

信号待ちの交差点。
目の前を走りすぎる車がかき混ぜる湿った空気とため息と、雨が降っていないようで降っている何とも中途半端な空との間で、いつかの自分とその悪友が二人、そのため息の主を「フンッ」と鼻で笑っている火曜日___。