雨の松本

朝10時前。宿をチェックアウトして長野駅へ。電車に乗り込み雨の信濃路を再び南下。
雨粒が斜めにつたう車窓の向こう、こんな悪天候でも撮影に来ている熱心な撮り鉄たちが並ぶ長閑な田園風景を眺めながら松本駅まで。

予約してあった宿のチェックイン時刻までだいぶ時間があったので、一旦荷物だけを宿に預けた後、散策に出掛けたものの、本降りになってきた雨に、撥水スプレーをし忘れた靴はすっかり色濃くなりにけり。
喫茶店でコーヒーを飲みながら雨が弱まるのを待ってから向かった松本城では、カップルやグループや家族連れで賑わう松本城。独りで来ている観光客もチラホラといるのだけれど、「やさぐれた格好の」というキーワードを付け加えたら自分一人に絞られてしまうほどこの場所では浮いてしまっているので、天守を写真に収めた後、入って来た正面からではなく、横の小さな通用門からさっさと出てホテル近くまで戻ったのだよ。

夕方。
昨年、沖縄・伊平屋島から長野へ引っ越した友人家族らと食事。
元々、伊平屋島の海で潜りを得意としていた旦那は、海の無いこの長野で、島で培った価値観とのあらゆる違いに戸惑いを見せながらも、妻や子供らの為に敢えてそのギャップを楽しんでこの地で生きようと心に決めて頑張っている。

「島だったらもっと遅くまで呑めるのにねぇー。」
と土砂降りの中で、片手に雨傘、もう一方の手に子供を抱えて笑う彼は以前よりずっと逞しく見えた松本の夜___。

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