のんびり帰省

高知空港からバスとタクシーを乗り継ぎ実家へ。
午後4時。玄関の鍵を開け荷物を下ろす。
築50年近いこの古家に独りで住んでいる母親も、正午を過ぎる頃には仕事に向かう為居ない。ボクが生まれた頃から今までずっとそれが我が家の日常だったので慣れてはいるけれど、それでも祖母が生きていた頃や弟が一緒に住んでいた頃は、まだ家の中に誰かの声がしていた。
祖母が亡くなり、弟が実家の斜め向かいのアパートに移ってからこちら、静寂が日常となったリビングで、懐かしい実家の匂いを嗅ぎながら、独りお土産の仕分けをする帰省初日__。

日記