デメリット

______臭い。
これだったらまだタバコの匂いの方がマシ。味もタバコの方が断然旨いし。

吸いたいと思ってからすぐタバコに火をつければ吸えるそれとは違い、まずチャージャーからホルダーを取り出し、ホルダーにヒートスティックと呼ばれるタバコペーストを、ホルダー内部の加熱ブレードを折らないように慎重に挿し込んだ後、ホルダーのボタンを長押しして約20秒待つ、という文章を呼ぶだけでも面倒臭い手順にはどうにか慣れた、そんな今流行りの加熱式タバコに移行して2日目。

加熱式タバコ初心者が感じたデメリットを自身への備忘録として書いておこうかね。

まず、
1. ホルダーの重さを支えるため必ず片手は塞がるので、咥えタバコで作業が出来ない。

2.1回の喫煙時間が5分、または15回の吸引回数までと決められていて、どちらかがそれに達すると自動的にホルダーの加熱が終了する仕組みで、制限時間or制限回数が迫るとホルダーのLEDが点滅。
今まで自分のペースで、早く消そうが、吸わずにしばらく置いた後で吸おうが自由だったのが、このせいで焦って回数吸ったり、普通のタバコよりも1回を大きく吸い込んだりで、貧乏性丸出しの結果、ニコチン0.1mgの紙巻きタバコを吸っていた時よりも確実にニコチンは大量に摂取してしまう。

3.ホルダーの手入れは最低でも20本吸ったら1回は必要で、無水エタノールを染み込ませた赤ちゃん用綿棒で、破損しやすいと言われているホルダーの加熱ブレード部分を中心に、それはそれは慎重且つ丁寧にカスを取り除く作業の間、他には何も出来ない。

4.そして冒頭でも書いたように、匂いが臭い。これが最大のデメリットっちゃーデメリット。
水蒸気なので紙巻きタバコの煙と比べればすぐに気化しやすく、匂いも少ないのが売りの加熱式タバコ。匂いに関してネットでは『焦げたトウモロコシの匂い』とか『焼き芋の匂い』だとか書かれているそれは、紙巻きタバコの匂いとはまったくの別モノで、これはこれで対処の必要が有り。

5.当然の事ながらチャージャー分の電気代が増える。

とまぁデメリットばかりで、これじゃあ何の為に加熱式タバコに移行したんだと虚しくなってしまうので、メリットを書こうにも今のところ何もないのだよ。
ネットでは禁煙経験者と同じように、数日もするとご飯が美味しく感じるようになったとか書いてあるのだけれど、こちとら『不良』という響きに対してのその憧れだけで紙巻きタバコを吸い始めた少年時代からずっと、飯はいつでも美味しかったし。
ひとつ言えるとすれば、加熱式タバコはタールは出ないので、歯にヤニが付着する心配が無くなった事ぐらいか。

ま、非喫煙者からすればどっちも臭いし、いっその事タバコ自体をやめれば良いのにという意見が大多数だろうけれど、『今すぐ』となるとそれはそれでね、たくさんのメリットを得ると同時に、たくさんのデメリットも生じるのだよ____。

日記