1年振りの再会も

今年で27年目となる『27thオレ夏2017沖縄・伊平屋島』。
他のメンバーより1日早く那覇へ入り、伊平屋島での定宿のオーナーでもあり、家族同然の付き合いをさせて貰っているお父さん、お母さんの待つ那覇市のマンションまでモノレールに乗る。

丁度、最寄り駅付近で用事を済ませたお父さんと孫娘が車で最寄り駅まで迎えに来てくれるというので、モノレールが空港を出発する時刻を孫娘のLINEの方に入れ、モノレールに乗り、乗客で混み合う車両が空港駅を出て数分後、ポケットの中の携帯電話が鳴った。
電話の相手はお父さん。

「もしもし、今、モノレールの中だから・・・。」
他のお客さんの迷惑にならないよう、ヒソヒソ声で話すボク。

「まだか? もう駅で待ってるよー。」
いやいや、モノレールはさっき空港駅から二つ目の小禄駅(おろく)に着いたばかりで、お父さんたちの待つ最寄り駅まではまだ15分はかかる。その事は予め出発時刻をLINEで知らせておいた孫娘が知っているはず。なのに、もう駅で待っているという何ともせっかちなお父さんに再びヒソヒソ声で、
「まだ小禄(おろく)だし、電車の中だから電話切るよ。」

「え? なに? まだ着かないのかー?」

「まだ小禄(おろく)。オ・ロ・ク。」

「5、6分? よし解った!!」

_____15分後。
最寄り駅の出口には、「小禄」を「5,6分」と聞き間違えたお父さんが、「待ちかねました感」たっぷりの腕組み状態で孫娘と二人で立っていて、1年振りの再会の挨拶もそぞろ、彼の隣の孫娘に、「オマエのおじーには"沖縄時間"というものが無いみたいだな。」とツッコミを入れるオレ夏前夜___。